- メギド72の記念イラスト「7周年まであと2日!」を制作
- テーマは紅白で白を担当
- 思い出や写真のコンセプトを加えて日常の1シーンを描く
- 青空と太陽を基に雲と明るさを表現
- 明るくやわらかな色味を使い詳細ラフを制作
【7周年】デザイナーだより特別号「7周年まであと2日!」ができるまで
7周年を記念した特別号として「記念イラスト」の解説を公開します!
今回のデザイナーだよりは、7周年を記念した特別号の第1弾として、Xに投稿された記念イラスト「7周年まであと2日!」ができるまでを解説! ぜひ、ご一読ください! 目次 始めに 構図 詳細ラフ 仕上げ メギドのラフ画 終わりに 始めに ▲画像タップでカウントダウンの文字なしイラストが表示されます こんにちは、デザイナーのmaです。 「7周年まであと2日!」のイラストを担当させていただきました! 『メギド72』のアートチームたるもの、どんなときでも「72」を意識するのですが、こんなに偶然な「72」はこの日だけ…!ということで文字を入れたときとても嬉しく感じました。 構図 さて、今回は記念すべき7周年!ということで、おめでたいイメージの紅白をテーマに進めていくことになり、私は「白」を担当することになりました。 白く統一された衣装や白い花がたくさん飾られた会場、みんなコック姿でのクリームたっぷりのお祝いケーキ作り…など色々と連想したのですが、なかなかまとめるのが難しく2、3日悩んだ記憶があります。 ちょうどその頃、メギメモリー賞のイラスト制作が進んでいたこともあり、白だけでなく思い出や写真といったコンセプトを追加することにしました。 街の中でカメラを片手に誰かが「撮るよ!」と声をかけているような、そんなメギド達の日常の1シーンを切り取ったような一枚にすることに決めました。 感動したイベントや苦戦した戦闘、頭に残っているメロディ…そんな思い出とはまた違った、年相応に笑ったり普段見ないふとした表情を見せるメギド達、そんな何気ない日常のイラストを描きたいと思いました。 白い雲が多い青空のイメージを元に、冬の透きとおった空気と日の暖かさが感じられるように色を置いて構図を決めていきます。 絵の大きな部分に雲と太陽を据えて明るさを画面全体に行き渡らせるようにしてからメギドを配置していきました。 詳細ラフ 構図が決まったら詳細ラフを制作していきます。 白をテーマにしているので、イラスト全体の雰囲気を明るくやわらかな色味になるようにまとめていきます。 いつものメギドの色味に淡い青色を混ぜ込んでいくイメージで色を作りました(黒に近い部分はほぼ青色になってしまうぐらいにしてしまっています) 構図ラフで人物のアタリはつけたので、ストーリーを考えながら描きこんでいきます。 この絵をレンズ越しに見ていたのは実はモラクスで、画面左下に手を映り込ませました。 アジトで机の上に写真を広げたソロモンとシバを見かけたモラクスが、アニキたちのためにもっとアルバムに飾れるような写真を撮ってくる!と街に繰り出したお話を想像しました。 カメラの使い方をセーレに教わりつつ、レンズに指が映ってしまったり絵がブレてしまったり試行錯誤しながら街中のメギド達を写真に収めていたら楽しそうだなと考えながらイラストを描きこんでいきます。 カメラを見つけたバラキエルが率先して映りに走り寄ってきて、ベリアルは興味深そうに覗き込もうとしていたり。 迷子の猫を探して街を奔走するストラス。マルチネとハックが途中でお手伝いに加わっています。 実は画面には癒猫の3匹を含めて7匹の猫がいます。7匹のにゃんこ(2)で72要素を目指してみました。 他にも、空に「7」と「2」羽の鳥を飛び立たせ、マルチネのバーニアから出ている煙の形を「7」と「2」に見えるようにしています。 たくさんの魚が入った大きな籠を運ぶ癒猫たちを心配するラウムや、そんな猫たちを睨むウァプラ、バラキエルがいなくなって探しているフィロタヌスと、あちらで見ましたよと教えているユフィール。 「寝てたらいつのまにか膝に猫がいたんですよね~。」とプルソンとロノウェに言ったら「飼い主を探し行こう」と街中に連れていかれたアロケルは、カメラの存在に気付いてこちらにピースをしています。 ロノウェはいつもきっちりとした髪型ですが、せっかくなので少し崩してみました。 フェニックスは奥義EXP加算時の台詞で軽やかに笑う声があるのですが、それを聞いたときになんだか本当に18歳という大人と子供の狭間な純粋な顔が浮かんだので、少し緩く穏やかな表情をさせてみました。 タナトスは勝利モーションで座っているイメージが強かったので、人々が見渡せるような高いところに座らせてみました。 仕上げ 詳細ラフで全体のイメージを詰めたら、仕上げに入ります。 線画は薄い茶色にして焼き込みカラーと乗算に分けて2枚重ねています。(不透明度は20~70%間でメギドによって変えています) 上から厚塗りで仕上げてしまうのでそこまで線は描きこまないのですが、ある程度輪郭が分かるようにすると見やすいです。 今回は青を混ぜ込むイメージで色を作ると言いましたが、そうするとどうしてもくすんで沈んでしまうのが肌や瞳の色です。 特に、瞳は光に当たるとより鮮明に色が分かる部位ですので、青を混ぜたうえでより色が分かるようにオーバーレイで元の瞳の色を加えています。 肌は血色が悪い印象にならないように、肌の影に彩度を少し上げた色を使いました。 肌の沈みを救済するには、濃いサーモンピンクを不透明度5~15%程のスクリーンで乗せると少し明るくなるので、もし使う場面があったらぜひお試しくださいね。 イラストによって合う合わないがあるので、ご自分の絵柄と相談して色の置き方を工夫していくと、きっとよりお絵描きが楽しくなると思います! さて、全体を塗り終えたら太陽の光や奥行き感を足して完成です。 塗っている最中は色が暗くなりすぎないよう背景色を白一色にして塗っていたのですが、青空を置いたときに少し眩しいな、と感じました。 なので仕上げではトーンカーブで明るさを調整をして、メギドの部分のみ暖色を加えています。 露光量の調整と太陽光の虹色を入れると、よりイラストに深みが増すので仕上げはいつも楽しんで作業しています。 メギドのラフ画 一部のメギドは他のメギドと被ってしまったり小さかったりで見えにくかったかと思うので、お顔が見えるようにいくつか描いてみました。 衣装は6周年カウントダウンイラストで描いたような私服のイメージですが、今回はよりラフな、日常に近いイメージで着せています。 日常もテーマに加えたので、表情や髪型も少し自由に描かせていただきました。 終わりに 長くなりましたがこちらで最後となります。 描いている最中は終わらない塗りに日々焦りを感じながらも、7周年に向けて高まる周囲の熱気とテンションにとてもワクワクしていたのを覚えています。 こうして無事に描ききれて本当によかったです! 私個人としては4周年の頃から描かせていただいていましたが、なんだか本当にあっという間の年月だったな…と感じました。 あっという間でしたが、このみっちりと詰まった思い出が、きっと多くのソロモン王たちと同じく、心の大切な1ページとして残るのでしょう。 皆様の思い出の1ページに、わずかでも彩りを加えることができていたら嬉しく思います。 『メギド72』のアートチームとして作品に関われたこと、皆様とたくさんの思い出を共有できたことに感謝しています…! まだまだこれから7.2周年があります。アートチーム一同盛り上げていきたいと思いますので、皆様も最後まで一緒に楽しんでいただけたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします! それでは、ありがとうございました!
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ソース:https://megido72-portal.com/entry/designer_dayori-20241220_kJ9LQbP5
「メギド72」最新情報はこちらサービス開始日 | 2017年12月7日 |
何年目? | 2570日(7年) |
周年いつ? | 次回:2025年12月7日(8周年) |
アニバーサリーまで | あと352日 |
ハーフアニバーサリー予測 | 2025年6月7日(7.5周年)
あと169日 |
運営 | DeNA Co., Ltd. |
デザイナーの制作過程を詳細に解説してくれる記事はとても興味深いですね。イラスト制作の背景やアイデアの発想過程を知ることで、作品に対する理解が深まります。特に、色彩や構図の決定に至るまでの苦労や考え抜かれた工夫が伝わってきて、デザイナーの熱意を感じます。デザインの裏側を知ることで、作品に対する新たな視点が得られるので、これからも制作過程に焦点を当てた記事を楽しみにしています。