- 2024年メギドの日を記念した特別号の第3弾が発表された。
- Xに投稿された記念イラスト制作の過程が解説された。
- デザイナーが「朝」「夜」をテーマに2枚のイラストを制作。
- イラストのシチュエーションやストーリー性にこだわりがあった。
- 各メギドの状況を細かく考えながら描かれた。
【2024年メギドの日】デザイナーだより特別号③記念イラスト2枚目(前編)
2024年メギドの日を記念した特別号として「記念イラスト」の解説を公開します!
今回のデザイナーだよりは、2024年メギドの日を記念した特別号の第3弾として、Xに投稿された記念イラストができるまでを解説! ぜひ、ご一読ください! 目次 始めに イラストシチュエーション メイキング 終わりに 始めに こんにちは。『メギド72』デザイナーのぬまです! 2024年もメギドの日がやってきました!またこの日を皆様と迎えられましたこと、大変嬉しく思います! 今回、カウントダウンは大罪同盟のメンバーが続々と着席していくイラストがあるので、いつもの「あと〇日!」はデザイナーからの「記念イラスト」として制作しました! 枚数は2枚と決まったので、それなら何か対になるテーマがいいよね、と相談をして、「7/2は朝から晩までお祭り気分でいたい」と意見がまとまり「朝」「夜」を主題としました。 私は「夜」を担当することになり、夜やお祝い事から連想していきました。「夜会」「晩餐会」など華やかな世界が思い浮かび、「悪魔の晩餐会」って響きがかっこいいかもしれない!と個人テーマを決めていきました。 イラストシチュエーション ストーリー性を感じるイラストにしたいなと考えていたので、各メギドがイラストの中でどういう状況なのか、細かく考えながら描いていました。 想像を膨らませていくうちにかなり人数が多くなり、Xに投稿するにはどうしても小さくなってしまったので各所の拡大した画像を用意しました。 考えていたシチュエーションも併せて掲載しますので、楽しんでいただけましたら嬉しいです! ※イラスト内のストーリーに合わせて切り抜きをしたり、切り抜きに際し視認性向上のため一部加工をしているものがあります。一部キャラクターが見切れてしまっていたり、暗くなっている箇所がございますが、ご容赦いただけますと幸いです。 ■ツルギ、ヴィネ、バフォメット 国や村を納める立場同士で気が合い、苦労話やあるある話などをしていたイメージです。 バフォメットが冗談半分で言うようなことも、ツルギはとても真剣に聞いていたのですが、聞こえてきたプロメテウスの歌声に、ふと顔をあげ、西の音楽に改めて感動しています。 そんなツルギと一緒に楽しむヴィネ、バフォメットです。 バフォメットは大国を治める若い長2人を前に、何かたくらんでいるかもしれませんね。 ■シャックス、バルバトス、ウァサゴ ウァサゴとバルバトスはこの日のために一緒に練習していました。「あのプロメテウスの伴奏なんて…!」と、バイオリンの腕は確かなものの、専門ではないので謙遜するウァサゴを、バルバトスが励ましていたのだろうなと思いながら描きました。 そんな中、カスタネットを持ったシャックスが、はしゃぐようにカスタネットを鳴らしますが、意識しているわけではないのになぜか曲にマッチしていて、演奏を邪魔しない天才ぶりを発揮しているようなイメージです。ヴェルドレが躍っているところを見てカスタネット楽しそう~、となって教えてもらい、そこそこ上手くなっているのでは?とも考えていました。 ■プロメテウス、アスラフィル、グラシャラボラス ヴァイガルドで歌姫と称されるプロメテウスは、いつものような可愛い調子ではなく、今回はしっとりと綺麗なソプラノを披露しています。 普段とは違い、シックな雰囲気になるように描きました。 グラシャラボラスは、去年のメギドライブフィーバーのためにベースを練習していたので、その延長線上でアスラフィルと一緒に練習をしました。 今回は、ついにメギド体マイベースを持って舞台に上がっています。メギドライブフィーバーでの演奏が良かったので、一緒にライブをしたメンバーからプレゼントされ、もらったからにはやるしかねえよな!とそのまま続けているイメージでした。 アスラフィルも、そんなグラシャラボラスとの演奏を楽しんでいます。普段ぽんやりした子が舞台上ではキリっとしているギャップを出したくて、少し強気な表情にしました。 ■サルガタナス、ウェパル サルガタナスは、シャックスのはしゃぎっぷりに少しイライラしてしまっていますが、一緒にいるウェパルが「いい加減慣れなさいよ」と諭しています。 ウェパルは全く気にしていません。 ■ベルゼブフ、ガギゾン、エウリノーム、プルソン、マスティマ 音楽というものにあまり馴染みがなかったベルゼブフですが、仲間の演奏する姿や奏でる音を美しいと思い、「音楽も悪くないものだな」と純粋に楽しんでいます。 そんなベルゼブフを見て、本当に戻ってきてくださったんだな…と心底嬉しそう、かつ少し感動しているガギゾンです。ベルゼブフ様が楽しそうなら音楽も悪くはないのでは、とも思い始めているのかもしれません。 マスティマは、ヴェルドレの踊りを見て感極まっています。そしてヴェルドレが戻ってきてくれたことを実感し、全世界に感謝したい気持ちでいます。(おそらくこの場にいるガギゾンとは意気投合できるのではないかと思います。) エウリノームは、アムドゥスキアスのステージへの登場を父兄のような面持ちで心待ちにしています。 ウキウキした笑みを浮かべているエウリノームに対して、嫌な予感しかしていないプルソンですが、エウリノームが着ていたジャケットが無くなっていることに気づきます。 確認すると、「ジャケットがない方がフケイ(父兄)っぽくて良い」と回答され、少し引いています。エウリノームは見た目から「おとうさん」になろうとしています。(実際は直前に幻獣を倒しており、そこでジャケットを失くしてしまっています。) ■ダンスチーム:ムルムル、リリム、ウァラク、アスタロト、ヴェルドレ 歌姫の歌に合わせ、思い思いの踊りを披露しています。 少し個性の強い踊りのメンバーもいます。一応みんなで合わせる練習はしたものの、やはりメギドなので、本番で高揚してくると個性がどうしても出てしまいます。ですが、なぜか綺麗にまとまっている、というようなイメージです。 夜がテーマなので、大人っぽい印象になるように意識していました。 全員マイペースな一面があるので一緒に練習するタイミングがあったのか少し心配ですが、本番はうまくやっているんじゃないかと思います。 ■ダンスチーム(舞台袖):マルバス、チューチャオ、アムドゥスキアス、サキュバス 舞台袖では、自分たちの出番を待つメギドたちが待機しています。 今回の宴でダンスを披露することになったマルバスが「KAWAII隊」を結成し、可愛いに関係あるメギドをスカウトしていきます。 チューチャオは、「可愛いものが好き」という噂を耳にしたマルバスたちが、ダンスチームに誘いました。 チューチャオからすれば、最初はただお揃いのシュシュを貰っただけの認識だったのですが、「お揃いのシュシュをつけたんだから、もうKAWAII隊の一員よ!」とマルバスに謎理論を説かれ、勢いに押されて加入します。アムドゥスキアスも、チューチャオと翼がお揃いで可愛いにちがいない!とスカウトされて合流しました。 流されて一緒に練習を積み重ね、まるで部活動の青春のようなキラキラした時間を過ごしますが、「ほ、本当にやるのか?!」と本番直前、土壇場になって恥ずかしさが勝ってきてしまった様子を描きました。 そんなチューチャオに優しくポーズと、舞台での心構えを説くサキュバスとアムドゥスキアス。チューチャオはどんどん「やっぱり無理だ…!」と自信をなくしてテンパってきてしまっています。 耳まで真っ赤に描いているので、ぜひ見ていただけると嬉しいです。 アムドゥスキアスは、しれっと自分のお気に入りのポーズを教えていますが、本番で披露したかはご想像にお任せします。 ■バンドメンバー(舞台袖):カスピエル、オレイ、バールベリト、ロキ ロキが仲間になったフライナイツの面々を見て発した一言「そのお揃いの眼帯、最高にだせえな(クールだな)!」が全ての始まり。 突然の一言に、ガギゾンは「ベルゼブフ様になんてことを…!」と反転言葉を忘れて愕然として硬直し、アジトでは新参者のベルゼブフはロキの反転言葉にまだ慣れていないのもあり困惑。 誤解を解いたのは、臨時マネージャーとして自分の才能を感じ始め、ロキと宴でのステージについて話をしていたカスピエルでした。 エウリノームは音楽とはなんだ?という状態なのに対し、バールベリトはヴィータの子供や他メギドとの交流で多少知識があるため鼻高々に語り、そのまま流れでバンドに合流しました。 イラスト内、バールベリトはエウリノームに目に物見せてやろうと思っており、やる気満々の様子です(音楽に無知なエウリノームに、その点で勝った気でいる)が、エウリノームはアムドゥスキアスの踊りを見にいってしまい、そのことには気づいていません。 オレイは手先の器用さから、「自分、楽器もいけるんちゃう?」とカスピエルにスカウトされ、「怪盗たる者、なんでもできて当然さ」と合流しました。カルコスも、少しだけプロメテウスのプロデューサーに対抗していて、やる気満々で衣装を着ています。 ロキはかつての孤独だった自分では絶対にできなかった「仲間と一緒に歌う」ということ、そしてプロメテウスの歌を間近で聴ける幸せを噛み締めているイメージで少し穏やかな笑顔にしました。 カスピエルは、一応バンドのリーダーポジションで「俺たちのええとこ見せたるで!」とメンバーを鼓舞しています。 メイキング 続いては、メイキングの紹介になります。 今回は線画工程を飛ばし、ラフからそのまま厚塗り(線画を描かない手法)で制作していきました。 ■構図決め まずキャラの配置やポーズ、表情などを大まかに決めます。この時点での表情は、完成時と違うメギドもいます。 描いている途中でやっぱりこっちのほうがいいな…と色々試行錯誤していました。 ■ライティング決め 上から効果レイヤー等を使い、大まかなライティングと色味を決定していきます。 舞台のある空間は月明かりがメインなので、寒色系の光を意識しました。対して舞台袖はランプなど人工的なライトのイメージだったので、暖色を意識して、同じ絵の中でも空間が分かれて見えるように意識しました。 キャラクターの光源も、見上げてる構図のメギドは真正面から、舞台に立っているメギドは上から等、立っている場所によっても異なるようにしました。 ■大きめのキャラクターから描く 配置と色味が決まったので、どんどん描き込んでいきます。 画面内で大きめのキャラクターほど描き込みが必要なのと、微妙なポーズの調整があった場合に画面の配置によっては後ろのキャラに影響が大きいので、優先して描いていきます。 ダンサーのメギドたちは、ボディラインのしなやかさを意識していました。 今回は黒い衣装を着たメギドが多いので、画面内が真っ黒にならないように、細かいライティングや前後感の調整などに気を使いました。他作業と並走しながら1日、2日に1人くらいのペースで気合いで描いていきました。 ■小さめのキャラクターも描く びっしりと小さくうつるキャラクターたちも描いていきます。こちらは1日1人〜2人、多い日は3人くらいのペースで、やはり気合いで描いていました。今回は楽器も多く描いたので、楽しみつつも、1番大変なところでもありました。 かためのブラシで影を描き、要所要所をぼかし…と描いていきました。 ■色味のバランス調整 キャラクターの描写が一通り終わったら、エフェクトを描いたり、全体の色味のバランスを調整していきます。 舞台裏にいるキャラクターは、より屋内にいるようなイメージで、そして舞台にいるキャラクター達はより月明かりがあたって見えるように、発光感や空間の色味を調整していきます。 ■加工して完成 イラスト制作ソフトのフィルター等を使い、全体的に軽く加工をしたら完成となります! 終わりに ここまで読んでいただきありがとうございます。 今回は全体のシチュエーションとメイキングがメインの回になりましたが、お楽しみいただけましたでしょうか。 私自身もメギドたちの会話を想像して、楽しみながら描いていました。 ぜひもう一度イラストを見て、どんな会話があったかなど、皆様の中のストーリーを楽しんでいただけたら嬉しいです! かなりボリューミーになってしまったため、衣装の解説は後編へ続きます! ■「デザイナーだより」一覧 【2024年メギドの日】デザイナーだより特別号②記念イラスト1枚目 【2024年メギドの日】デザイナーだより特別号①描き下ろしイラスト vol.61~ vol.31~vol.60 vol.1~vol.30 【2024年メギドの日】特設ページに戻る
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ソース:https://megido72-portal.com/entry/designer_dayori-20240725_tH4Fnqca
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特に、各キャラクターのシチュエーションや関係性について考え抜いて描かれた部分が印象的でした。イラスト制作の裏側を知ることで、作品に対する新たな視点が得られて面白かったです。