- デザイナーだより vol.77_01では、アンダカとイベントクエスト『それは、逃れ得ぬ呪縛』のコンセプトアートについて解説されている。
- アンダカはペシミストで仕事人のイメージでデザインされ、着物にはハナズオウや葉牡丹の柄が取り入れられている。
- アンダカは盲目で、常に目を閉じており、闇の仕事人として日の光を避けて暗躍するイメージが表現されている。
- アンダカメギド体は闇の中に浮かぶ風車をモチーフにしており、カラフルな石の装飾が施されている。
- モーションデザインのコンセプトでは、待機時は猫背の姿勢になるなど、個性的な動きが取り入れられている。
デザイナーだより vol.77_01
ゲーム内イラストの情報を中心に『メギド72』のデザインの解説をお届け!
今回のデザイナーだよりは、現在開催中の激★魔宴+召喚『暗中理念は模索か飛躍か』で登場のアンダカと、イベントクエスト『それは、逃れ得ぬ呪縛』のコンセプトアートについて解説します! ぜひ、ご一読ください! 目次 アンダカ アンダカメギド体 コンセプトアート『それは、逃れ得ぬ呪縛』 アンダカ ※掲載キャラクターは★3のものになります 最初にペシミスト、仕事人というイメージでデザインを進め、そのまま完成しました。 渋さを感じるメギドということで、隣にイマジナリーニスロクを並べてデザインしたのもすんなりデザインができた理由かもしれません。 着物の柄にはハナズオウや葉牡丹を取り入れています。 アンダカは盲目で、常に目を閉じています。闇の仕事人として日の光を避けて暗躍しそうな印象から、肌の露出を極めて低くしています。 深めの深編笠を被り表情が見えないようにしたら只者ではない雰囲気になっていいかなと考えたのですが、口元だけは見えていたほうが表情を感じつつもミステリアスな雰囲気が出てかっこよく感じたので三度笠を選びました。 依頼された仕事は完璧にこなすが、その他のことにあまり興味がないところを出したくて、身なりにこだわりがない、綺麗すぎない服装にしました。 特殊なウルミという武器を使用するため、筋肉をつけた力強さより、しなりを感じる動きをしそうな体格になりました。 江戸時代の町民などは、移動手段の関係で現代人の鍛えた人と違い、基本的に手足がガッシリとした体格の印象があったため、そういう雰囲気も出せたらリアリティが増すと思って表現しています。 「風にふかれて流れるような人生」のイメージを風車の飾りで表現したいと思い、大事な仕事道具に付けています。 アンダカメギド体 ※掲載キャラクターは★3のものになります モチーフは闇の中に浮かぶ風車です。中心にある瞳の形状を葉牡丹のような形にしたり、まつげや目の周りをカラフルな石が埋め込まれた金装飾で飾ったりして、エキゾチックな印象にしました。 ヴィータ体のアクセントとなる風車をモチーフに、腕から武器を合わせると風車の羽に見えるようにデザインしました。 ヴィータ体が地味な色合いなので、メギド体はカラフルで派手にしてそれぞれが引き立て合うように意識しました。 モーションデザインのコンセプトについて 待機時は猫背で渋い雰囲気を出しているのですが、攻撃時は日本の剣術のような素早い動作からピタッと止まるメリハリを強調しました。 ポーズを含めた画面の構図を印象的に見せることに重点を置いて、普段は飄々としているけれど仕事は確実にこなす仕事人的なキャラクター性を表現しています。 アンダカが持っている長く薄い刀身の武器は、現存する「ウルミ」と呼ばれる武器に似た形状で、そちらはカラリパヤットという武術で用いられるのですが、アンダカの場合はウルミとは違い鞘に納刀していたり、全体的に和風なデザインであることから居合いのような演出を軸にしました。 [スキル] ユラユラと惑わすような歩みで間合いに入り、緩急をつけて一瞬で詰め寄り居合いを行うという流れになります。 居合いの演出では定番だとは思いますが、敵を背にして納刀する展開がカッコよくて好きなカットです。 ぱっと見でアンダカの戦闘時の雰囲気が伝わりやすい内容になっているかと思います。 [覚醒スキル] 積極的に表に出てこないであろうアンダカが演武をするにあたり、「ちょいと失礼しますよ」と手刀を切って味方の前に出てくるという冒頭にしてみました。 演武は、武器を軽快に振り回し風を切るような所作にまとめていて、特殊な形状の武器を披露しつつ、しっかり使いこなしているように印象付けたいという意図があります。 最後の手を差し出すポーズは、アンダカの性能的に味方に攻撃を促しサポートするように感じたのと、ビシッとしたポーズが似合わないと思っていたので、「どうぞどうぞ…」と味方をおだてる所作にしています。 [奥義] 特徴的な武器と居合いを組み合わせた演出というところから着想しています。 第三の目は継承メギド特有の身体の変化なので、メギド体に変わる奥義という演出の中で見せたいポイントでした。 暗闇がテーマということもあり、笠で画面を暗転させて変身しているという表現にすることで、笠を取って第三の目を見せる展開と上手くまとまったかなと思います。 公式X(旧Twitter)による「奥義」モーション [勝利] この武器を普段どうやって納刀しているのだろう…という疑問から、敢えて納刀が見せ場の演出にしてみました。 剣を大きく振り上げた後、剣先をつまんで鞘に高速で差し込むことで、その勢いのまま剣を押し込むようにして納刀しています。 勝利演出での納刀の仕方は、日本刀をくるっと回してから納刀するような見映えを重視した所作になります。 流石に毎回このように納刀していると、スキル等の速度では居合いを行えないので、普段はフォトンを使って刀の動きを制御しているのだと思います。 風車に触れる描写は、裏設定的な要素ではあるのですが、誰かからの贈り物をお守りとして身に着けているのを見つめるというシーンになります。 基本的にアンダカの目元は隠す方向で各演出のカメラを作成しているのですが、勝利の最後のカットはアンダカの心情がうかがえるように、あえて懐からのアングルにして顔全体をはっきり映すようにしています。 他の味方は見ないであろう”隠れた微笑み”をユーザーの視点からは見えるカットにしてみました。 公式X(旧Twitter)による「勝利」モーション ―― アンダカのデザイン解説でした!激★魔宴+召喚『暗中理念は模索か飛躍か』は、2023/11/13(月)14:59まで開催です! 続いて、イベントクエスト『それは、逃れ得ぬ呪縛』のコンセプトアートの解説です! コンセプトアート『それは、逃れ得ぬ呪縛』 開催中のイベントクエストのコンセプトアート解説のためネタバレの可能性があります。タップで開きます。 今までの東方編でのアンダカの暗躍の理由が明らかになるストーリーとのことで、アンダカをメインに配置しています。 娘の存在を隠していたことや、人質に取られていた後ろめたさをイメージして、顔が見えない角度で暗い石畳の上に立たせました。 笠を少し上げて曇天を飛び去って行くチューチャオを見送り…実際にはアンダカは見えないのですが、おそらくチューチャオが飛んだ際の風や舞った羽の音などで去って行った方向を向いたのだろうと思い顔を少し上げています。 アンダカの感じた感触を表現するために着物を風にたなびかせて、チューチャオの羽を画面に舞わせました。 風来人で飄々としていたアンダカですが、今回の話で彼の真っ直ぐな信念と決意が明らかになったため、画面全体は暗くしつつも曇天の隙間から淡く光が射すような演出にしています。 家族絡みで葛藤を抱えているアンダカとチューチャオの心境を見せるため暗く怪しい雲行きにしました。 その空をソロモンたちを必死に探して飛ぶことで、チューチャオの焦りと先行きの不安さを表しています。 ソロモンたちにメッセージを伝えるということを表現するために手の表情をつけたかったので書簡のようなものを小物として持たせました。 画面左側は自分の意思でモレクの元に行くギリメカラとそれについていくマガツヒが背中を見せるように去って行く姿を描きました。 暗い空間でモレクの目を力強く光らせて、同じようにギリメカラとマガツヒも目の部分を光らせて、それぞれが抱く信念の強さを表現しました。 ―― イベントクエスト『それは、逃れ得ぬ呪縛』のコンセプトアート解説でした。 11月中旬以降に更新予定のデザイナーだより vol.77_02では、『「おいしい」のレシピ』『Who is the Phantom thief?』の歌唱曲衣装について解説予定です。 それでは、次回の更新もお楽しみに! ■バックナンバー 前回のデザイナーだより デザイナーだより vol.76_02歌唱衣装『カタチを成す想い』、歌唱衣装『永遠意光 〜Twilight』 デザイナーだより vol.76_01エウリノーム、部活衣装(2023) 「デザイナーだより」一覧 vol.61~ vol.31~vol.60 vol.1~vol.30全文表示
サービス開始日 | 2017年12月7日 |
何年目? | 2542日(6年11ヶ月) |
周年いつ? |
次回:2024年12月7日(7周年)
【7周年あと15日】 |
アニバーサリーまで | あと15日 |
ハーフアニバーサリー予測 | 2025年6月7日(7.5周年)
あと197日 |
運営 | DeNA Co., Ltd. |
アンダカというキャラクターのデザインがとても魅力的だと思います。彼の盲目の姿や闇の仕事人としてのイメージがしっかりと表現されていて、三度笠を被った姿がミステリアスでかっこいいですね。また、ウルミという特殊な武器や風車の飾りなど、細かいディテールにもこだわりが感じられます。アンダカメギド体もエキゾチックな印象で、ヴィータ体との対比も素晴らしいです。モーションデザインのコンセプトについても興味があります。全体的に、デザイナーのセンスが光っていると思います。